絶対に大丈夫だったはずの追加融資が失敗に終わったGは最後のチャンスをくれということで、別の銀行に行くことになりました。
最初はもちろん反対しました。
前回、絶対に大丈夫と言って、銀行の中では最もハードルが低くて更に会計事務所のコネも使って全然相手にしてもらえなかったのに、他の銀行で相手にしてもらえるわけがないと思ってのことでした。
普通の考えだと思います。
というかそもそも、今回会計事務所の紹介でありながらも「前例がないから」というふざけた理由で断られたことに対して、会計事務所の人は銀行に何も言ってくれなかったのかとか、Gに対して次のアドバイスはもらえなかったのかと聞くと、会計事務所からは何もなかったとのことでした。
僕も1回話をしたので、そんなに適当な人だとは思えなかったので、僕も最後だと思ってGにお話をしました。
「もう後がなくて、こんなにうまくいってないのに本当に会計事務所の人は何にもアドバイスをしてくれないの?何か隠してることはない?なんでこんなにうまくいかないの?隠し事してもいいことなんて一つもないから、怒らないから全部正直に本当のことを教えて欲しい。」
と、極力優しく言いました。
しかし、そんなこと言われても別に嘘なんてついてないから何も言うことはないと言われてしまいました。
本人がそう言ってるんでこちらもこれ以上責めることもできません。
なので僕は、今回失敗したのは、トレーニング業界に詳しくないGが行ったからダメだったといことはないかな?今度は僕が行くよ!ということを伝えると、もちろんプライドだけは高いGはそれは関係ないから自分が行くということでした。
僕は公庫には一緒に行って良かったと思っていたので、一緒に行くというと、今回の融資は前回とは別のコネがあって、自分の身内がお世話になっているっし、内部に知り合いがいるから僕が行くとややこしくなるということで断られてしまい、完全に任せるしかなくなりました。
そして今回は、今回こそは、絶対に失敗しないということを強く言われました。
そこまで確実だというなら早くお金を使えるようにしてくれと再度お願いしました。
するとまた渋るので、今度はなんだと聞くと、衝撃的なことを言われてしまいました。
「実際に借りてしまうと後戻りできないのが怖い、そのことをわかっているのか」
・・・一瞬言葉を失いました。
馬鹿にするのもいい加減にしろと言ってすぐに融資を実行させるようにしました。
逆にそんな覚悟もなく僕を誘ってきたのか、僕はジムを作るためにもう仕事を辞めてるんだぞということを伝えましたが多分僕の熱意は伝わってません。
というか、そんなに腹をくくれてなかったのかと、僕との熱量の差に驚きました。
気に食わないことはありましたが、3日後には振り込まれ、すぐにテナントの契約とマシンの料金の振り込みをしました。
これだけ言ってたのでGはすぐに融資のお願いをしに銀行へ行って、返事は1週間後になりそうだということでした。
今回も感触はよく大丈夫だろうということでした。
さすがにもう大丈夫だろうでは喜べないので、確定するまで待つしかなかったです。
予定通り1週間後に連絡が来て、その連絡の内容が担当者からの非公式な融資内定の電話でした。
内定ってどういうこと?と聞くと、公式に発表するには銀行内の決裁や、保証協会を通したりと時間がかかるからということで内定の電話をしてきたみたいでした。
Gはとても喜んでいましたが、これまでにことごとく失敗してきたので僕は全然喜べず、いつ内定から決定になるんだと聞くと、わからないけどそんなに長くはかからないということでした。
お金を使ったやらなきゃいけないことは、まだまだ大量にあったのでもちろん追加融資も一刻も早く決めなきゃダメです。
なので銀行と連絡をとらせてもらえない僕は追加融資の件については、Gのケツをたたくしかできることがありませんでした。いつ決定になるかちゃんと聞くように叱りました。
すると、期日を言われたのでそれまで待つことになりました。
今までのことがあるのでドキドキです。
次回に続きます。